

製品概要
OCAMシリーズは240 x 240素子フルイメージで2067 fps、2 x 2ビンニングで3700 fpsの連続画像を取得します。
微弱光でも電子増倍機能により信号強度を上げてデータを取得することができます。
また、露光から最初のピクセルが利用可能になるまでの待ち時間が 43 μs という極めて短いディレイとなっています。
従来のカメラでは暗くて難しかったkHzオーダーの微弱光画像取得の用途には強力なツールです。
カメラは以下の2種類があります。
1 μs以下の電子シャッター内蔵のOCAM²S
OCAM²S の組み込み電子シャッターは、1 μs 未満の任意の数の積分パルスを 50 ns 以上の精度で受け撮像できます。
高量子井戸のOCAM²K
OCAM²Sが量子井戸80,000e-に対して270,000e-と3倍以上のサイズにより、より多くの光を取り込めます。
特長
- 240 x 240素子ディープ・ディプレッションEMCCDセンサー搭載
- フルフレームレート:2067 fps
- 14ビット高精度ADコンバータ
- ピーク量子効率 : 90%以上
- -45℃電子冷却
導入事例
すばる望遠鏡へ、SCExAOのピラミッド波面センサー(PyWFS)として導入されています。OCAM²Kの導入により、SCExAOのPyWFSは最大3.6 kHzで稼働、8 m望遠鏡では世界最高速です。
※SCExAO(Subaru Coronagraphic Extreme Adaptive Optics)
すばる望遠鏡の超高コントラスト補償光学システム

すばる望遠鏡への導入例
用途
- 天文台
- 補償光学
- スペースデブリトラッキング
- フリンジトラッキング
- 干渉計
- 細胞観察
- 蛍光顕微鏡
量子効率曲線図

仕様
型名 | OCAM²K | OCAM²S |
搭載センサー | EMCCD | |
素子数 | 240 x 240 | |
素子サイズ | 24 μm x 24 μm | |
フレームレート(フルイメージ) | 2067 fps | |
読出しノイズ(@ gain600) | 0.4 e- | |
ADコンバータ | 14bit | |
量子井戸 | 270,000 e- | 80,000 e- |
暗電流 (@-45℃) | < 0.01 (e-/pix/frame) | |
ピーク量子効率 | > 90% | |
電子シャッター | 無し | < 1μs |
カメラレンズマウント | Cマウント | |
インターフェース | CameraLink(full) | |
トリガーモード | internal, external | |
SDK対応言語 | μManager、LabVIEW、MatLab、C++、C、Python |
更新日 | 更新内容 | サイズ | ダウンロード |
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