

製品概要
フェムト秒SFG(和周波発⽣)システムでは、広帯域の中⾚外(mid-IR)パルスと狭帯域の可視光(VIS)パルスを組み合わせることで、広範囲にわたるSFGスペクトルの取得が可能です。
⾼感度CCDカメラにより、スペクトルは短時間かつ⾼感度で測定できます。また、フェムト秒パルスのもつ⾼いピーク強度により、低パルスエネルギーでも効率的な和周波の発生が可能です。これにより、試料へのダメージを最⼩限に抑えつつ、⾼精度な分光解析を実現します。
特長
- 表面・界面の分子振動を解析(構造・配向)
- 各種界面の測定
固体-気体、固体-液体
液体-気体、液体-液体界面 - 非破壊、非接触測定
- 高感度検出:サブモノレイヤの計測
- 埋没界面を含む多様な界面、表面を計測可能
用途
- 接着・接合界面を計測分析
- 電極・触媒表面の界面反応
- 表面・界面の構造解析
- 大気中においての表面化学反応、表面ダイナミクス
- 電気化学、エピタキシャル成長などの研究
オプション
- 位相敏感測定モジュール
- ⾼分解能(3 cm-1)オプション
フェムト秒SFG分光システム構成図

フェムト秒SFG概略図
FemtoLux
フェムト秒SFGは信頼性の⾼い産業⽤レーザーであるFemtoLuxをベースに構成されています。FemtoLuxは⾰新的な完全空冷冷却を採⽤したメンテナンスフリー設計となっています。⾼分解能オプションでは532 nmのピコ秒レーザーと同期し、安定かつ⾼精度な測定が⾏えます。
FemtoTune

FemtoTuneは新たに開発されたフェムト秒OPA/DFGで50 fsの中⾚外光を発⽣させる事が可能です。時間同期しモーター制御によりわずか数秒で全波⻑域をスキャンする事が可能です。また中⼼波⻑を連続的にシフトさせる事で、より平滑で正確に規格化されたSFGスペクトルを取得する事が可能です。
フェムト秒SFG 測定例

ピコ秒SFGとフェムト秒SFGの⽐較

ナローバンドピコ秒SFG | ブロードバンドフェムト秒SFG |
---|---|
ナローバンド中赤外励起 1つのバンドのみが励起され、結合状態を分離可能 |
広帯域振動スペクトルを同時に励起・記録、分離可能 |
高い中赤外パルスエネルギー 空気中のIR吸収の影響が少ない |
低パルスエネルギーでも高い中赤外強度 生体試料や水を含む試料に適する |
参照スペクトルは不要 各スペクトル点でIRエネルギーを測定 |
赤外と可視チャネルが光学的に結合 システムの構成が簡素化され、安定性が向上 |
仕様
型名 | フェムト秒SFG | 高分解能フェムト秒SFG |
---|---|---|
仕様項目 | ||
波長範囲 | 1000 〜 4300 cm-1 | 1000 〜 4300 cm-1 |
波長分解能 | < 9 cm-1 | < 3 cm-1 |
Spectral bandwidth | 150 〜 450 cm-1 | |
スペクトル取得方式 | Broadband accumulative | |
ビーム照射方向 | 可視光 / 赤外光 : 上側斜め方向、SFG光 : 反射 | |
ニーム入射ジオメトリ | ノンコリニア | |
入射ビーム角度 | 固定、可視光 : 約60°、赤外光:約55° | |
可視光波長 | 515 nm | 532 nm |
偏光(VIS, IR, SFG) | 直線(縦偏光/横偏光), ソフトウェアにて切替 | |
赤外光スポットサイズ (サンプルにて) |
可変(200 〜 600 µm) | |
感度 | 空気 - 水界面測定可 | |
システム寸法 | ||
典型値 | 2000 × 1500 mm | 2200 × 1500 mm |
更新日 | 更新内容 | サイズ | ダウンロード |
---|