

製品概要
本製品は、ステラネット社などのファイバーマルチチャンネル分光器を使用した分光測定などに適した可変アッテネーターです。入射側、出射側の光ファイバーを接続して、本体のアイリス絞りを回すだけで無段階減光が可能です。光学NDフィルターを使用した場合と比較した場合、対応波長範囲が広く、波長ごとの透過率の差異が小さくなっています。無段階減光のため、分光スペクトルを見ながら光量の微調整が可能です。また、25mm径の光学フィルターが搭載可能なので、2次光カットや励起光カットのためのロングパスフィルターなどが使用できます。
広波長域においてニュートラルな減光
透過率測定などの分光測定をおこなうとき、光が強すぎて測定ができないことがあります。一般的な対応策として、NDフィルターでの減光が考えられまが、NDフィルターは透過率が固定であるため細かな光量調整ができません。円形状の可変NDフィルターは価格が高く、また光学系の調整が必要なことがあります。これら光学フィルターは、使用できる波長範囲に制限があります。
一方、この光ファイバー接続専用のアッテネーターは、入射側ファイバーからの光量を本体のアイリス絞りによって調整し、出射側ファイバーに入射します。ファイバー入射、出射のため光学系調整は必要ありません。 また、減光範囲は無段階調整が可能で、さらに光学フィルターと比較して広い波長範囲で均一な減光が可能です。
(右図)アイリス絞り開口時の光量を100%とした場合の絞り径に対する透過率変化の例。波長範囲400~800nm
光学フィルターを追加可能
アッテネーターには25mm径(または25.4mm径)の光学フィルターを追加できます。2次光カットフィルターの追加、バンドパスフィルターによる励起光の狭帯域化、カラーフィルターやバランスフィルターによる白色光強度の均一化など、分光測定に必要な光学フィルターを自由に取り付けることができます。
対応波長
UV~VIS用(約200~1000nm以上)またはVIS~NIR用(約380~2300nm)の2種類があります。使用波長に合わせて本体に使用する光学素子を変更します。
なお、波長ごとの透過率はモデルによって異なります。また、本アッテネーターを追加すると元の光量よりも必ず減光されます。
対応ファイバー
ファイバー接続の小型分光器等で使用されるマルチモードファイバー用です。シングルモードファイバーには対応していません。
コネクターはSMAコネクターが標準です。FCコネクタータイプも用意できます。
主な用途
・ファイバーマルチチャンネル分光器用の減光フィルター
・光ファイバーを使った分光システムへの光学フィルター
など
更新日 | 更新内容 | サイズ | ダウンロード |
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製品に関するご質問・ご相談
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追加の光ファイバーは必要ですか
現在お持ちの光ファイバー接続による分光システムに本製品を追加する場合、入射側または出射側のファイバーが1本不足します。 -
光ファイバーのコア径に制限はありますか
過去に200μm~1mmコアの単芯光ファイバーで実績があります。 -
ファイバーコネクターは変更できますか
標準はSMA905コネクターですが、オーダー時にFCコネクターなどにも対応します。 -
シャッター機能はありますか
標準ではシャッター機能はありませんが、手動シャッターを追加することは可能です。