

FLS1000 超高感度多機能蛍光分光光度計 製品紹介
FLS1000は、業界最高の感度および波長分解能、測定速度を特長に持ち、多くの理科学用途に適した蛍光分光光度計です。
定常状態測定や時間分解蛍光測定の両方でスタンダードとなる分光計です。
紫外(UV)から近赤外(IR)までのキセノン光源やフラッシュランプ、ピコ秒レーザーなど多くの光源を搭載可能で、検出器もそれらに対応した範囲で感度を持っています。また、ピコ秒から数時間までの蛍光・りん光寿命を測定可能で、様々な装置アップグレードを可能にします。
標準的な水のラマン測定における装置の感度はSNR35,000:1以上であり、高い感度が必要になるサンプル量、濃度、量子収率でも測定に十分な性能を誇ります。
付属のソフトウェアは簡単に操作が行え、特別な技術スキルを要しません。
特長
- 完全モジュラー構造により非常に柔軟なアップグレードが可能
- 業界をリードする高感度 SNR35,000:1以上
- 励起光源:下記の5種類から選択可能
・CWキセノン光源
・マイクロ秒/ナノ秒パルスフラッシュランプ
・ピコ秒スーパーコンティニューム光源
・ピコ秒パルスLD
・LED光源 - 検出器:下記からの6種類から選択可能
・PMT-900(185 nm 〜 900 nm)
・PMT-1010(300 nm 〜 1,010 nm)
・PMT-1400 / 1700(300 nm 〜 1,700 nm)
・HS-PMT(230 nm 〜 870 nm)
・MCP-PMT(200 nm 〜 850 nm)
※オプションにより5,500 nmまで可能 - 分光器:
高性能325 mmダブルモノクロメータによる高いスペクトル分解能と優れた低迷光性能 - 複数の光源、検出器、シングルまたはダブルモノクロメータを選択可能
- 標準装備のFluoracle®ソフトウェアによるデータ収集、データ表示、分析の簡単操作が可能
用途
- 蛍光・燐光スペクトル測定 / 寿命測定
- 太陽光発電材料の評価:量子ドット、ペロブスカイト
- 化合物半導体材料の評価:半導体バンドギャップ
- 蛍光とりん光による物質の同定
- 蛍光塗料の評価
- 分子プロセスとメカニズムの研究
- 一重項酸素の検出
FLS1000用ピコ秒パルス波長可変光源(新製品)
Edinburgh Instruments社製AGILEは、400~2000nmまでの発振スペクトルを持った白色スーパーコンティニューム光源を開発しました。
パルス幅はピコ秒、繰り返し周波数は10kHz~1MHzまで可変ができます。また、専用の分光器と組み合わせることで可視から近赤外の波長を自由に選択ができます。
TCSPC時間相関単一光子計数モジュールと組み合わせて、数ピコ秒から数マイクロ秒の蛍光寿命用途に理想的な光源です。
また、マイクロ秒からミリ秒の燐光寿命用途にも互換性があります。

FLS1000 超高感度多機能蛍光分光光度計 仕様
システム | スペクトル波長測定 | りん光寿命測定 | 蛍光寿命測定 |
---|---|---|---|
動作モード | シングルフォトンカウンティング方式 | MCS(Multi-Channel Scaling)方式 | TCSPC時間相関シングルフォトンカウンティング方式 |
寿命測定範囲 | 数ms~数時間 | 10 ns~50 s *1 | 5 ps~10 μs *2 |
感度 (水ラマン) |
>35,000:1 *3 | n/a | n/a |
励起光源 | スペクトル波長測定 | りん光寿命測定 | 蛍光寿命測定 |
形式 | 450W オゾンフリー キセノン アークランプ |
マイクロ秒 フラッシュランプ |
ピコ秒パルス ダイオードレーザー(EPLs), パルスLED (EPLEDs) |
発振波長範囲 | 230~ 1000 nm以上 |
200~ 1000 nm以上 |
250~980 nm間から 1波長選択 |
パルス幅 | n/a | 1~2 μs | 最小60 ps~ |
オプション | 200~1000 nm オゾン発生ランプ |
ナノ秒フラッシュランプ 1 nsパルス幅 |
ナノ秒、マイクロ秒 パルス幅に調整可能 |
*1 マイクロ秒フラッシュランプ使用時 1μs 〜、ダイオードレーザー使用時 10 ns〜
*2 MCP-PMT検出器 + フェムト秒レーザー使用時
*3 標準水ラマン測定条件:λex = 350 nm, Δλex = Δλem = 5 nm, step size = 1 nm,
integration time = 1 s, λpeak = 397 nm,ノイズ測定@450 nm, SQRT法により計測
モノクロメーター
形式 | ツェルニ・ターナー型(トリプルグレーティングターレット搭載) | ||||||
焦点距離 | 325 mm (ダブルモノクロメータ: 2×325 mm) | ||||||
スリット | 0~11 mm, 完全電動制御 | ||||||
迷光除去 | 1:10-5 (シングル分光器), 1:10-10 (ダブル分光器) | ||||||
グレーティング | 3枚同時搭載可能 | ||||||
波長精度 | ±0.2 nm * | ||||||
最小ステップサイズ | 0.01 nm * | ||||||
オプション | CCDおよびダイオードアレイ検出器も搭載可能 |
* 組合せるグレーティングの性能に依存
検出器
光電子増倍管 モデル |
PMT-900 | PMT-1010 |
PMT-1400 / PMT-1700 |
HS-PMT | MCP-PMT |
感度波長範囲 | 185~ 900 nm |
300~ 1010 nm |
300~ 1700 nm |
230~ 870 nm |
200~ 850 nm |
ダークカウント | 50 cps以下 (-20℃) |
100 cps以下 (-20℃) |
200 kcps以下 (-80℃) |
100 cps以下 (0℃) |
50 cps以下 (-20℃) |
時間分解能 | 600 ps | 600 ps | 800 ps | 200 ps | <25 ps |
オプション | 最大5500nmまでの検出器を選択可能 |
データ収集用・解析用ソフトウェア:Fluoracle
対応OS | Windows |
機能 | データ収集、光源および分光器制御、2Dおよび3Dグラフィックス、 光子計数、 蛍光波長測定、蛍光寿命・りん光寿命測定、カラーマップ、CIEプロット、 色度、 量子収量、デコンボリューション寿命解析、データインポート/エクスポート |
更新日 | 更新内容 | サイズ | ダウンロード |
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