

製品概要
96focus(旧CX-A)はラベルフリーの自動ライブセルイメージングおよび解析を実現し、より重要性の高い情報をより早く得ることを可能にします。
自動ステージを搭載したことにより、900 × 900 μm2の広領域を計測可能な細胞観察向けの顕微鏡です。
単一細胞だけでなく、細胞集団の計測もできるため、細胞間相互作用の解析や薬物のスクリーニングなどで活躍します。
製品動画では、装置の特徴だけでなく、実際の測定例も幾つか紹介されておりますので、 是非ご覧頂ください。
Nature誌に掲載されました!
この度、本製品を活用した研究論文がNature誌(2025年1月23日 午前1時)に掲載されました。
千葉県がんセンターは、弊社より納品となった本製品を活用し、岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)の冨樫庸介教授を始めとする共同研究に参画。がん細胞の周りにいる免疫細胞にもがん細胞と同じmtDNA変異があることを発見し、それががん細胞からミトコンドリアが免疫細胞に移ってきた結果であることを、世界で初めて明らかにしました。
この異常なミトコンドリアが原因で免疫細胞の働きが悪くなり、そのためにがん免疫療法が効きにくくなることも証明しました。
→ 詳しい記事の詳細はコチラ(千葉県ホームページ)からご確認いただけます。
特長
- 96穴プレート上の全サンプルが測定可能
- 900 × 900 μm2の広領域計測
- 初期キャリブレーションの短縮化
- サンプル(ウェル)ごとにオートフォーカス
- 高空間分解能(⊿XY:200 nm、⊿Z:400 nm)
- 非染色・非破壊測定
- 蛍光イメージとの同時測定
- 長時間観察(1週間以上)
用途
- 細胞分裂
- 幹細胞の分化
- ミトコンドリアの動態
- 細胞集団の統計解析
- 薬の作用機序の解明
- 細胞間相互作用の解析
- 薬物のスクリーニング
Movie
製品紹介動画(英語)
Nanolive社 YouTube サイトアドレス
https://www.youtube.com/channel/UCYITGhhjGiHq5DImIB05NfA
SNS:LinkedIn
下記のアドレスをクリックしていただくと、Nanolive社のLinkedInへ繋がります。
ご覧ください。
https://www.linkedin.com/company/nanolive-sa/
仕様
型名 | ホログラフィックトモグラフィ | 蛍光イメージング |
光源 | Class 1 低出力レーザー λ=520 nm, サンプル照射0.2 mW / mm2 |
高速切替 < 100 μs 寿命(typical)> 20000 時間 (@各チャンネル) |
イメージング | 3D / 4D(タイムラプス) | 2D |
分解能 | Δx,y : 200 nm、 ∧z : 400 nm | Δx,y : ~400 nm |
計測領域 | 90 x 90 x 30 μm ~ 900 x 900 x 30 μm (蛍光イメージングは2D) |
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CMOSカメラ | ダイナミックレンジ : 73 dB 量子効率 : 70 % 読出ノイズ : 6.6 e- |
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試料ステージ | 電動ステージ |
更新日 | 更新内容 | サイズ | ダウンロード |
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製品に関するご質問・ご相談
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蛍光標識したものとデジタル染色したものが同じか確認できますか。
蛍光イメージと屈折率イメージをオーバーレイすることにより確認できます。
また、蛍光標識されたものとデジタル染色したものとが同じになるように、デジタル染色の設定を校正することが可能です。 -
蛍光測定用の蛍光色素は何が使用できますか。
GFP、RFPの2種の他、DAPIまたはFarREDのどちらかが選べます。 -
蛍光の励起波長を後から変更できますか。
検出側のフィルターが固定のため、変更できません。 -
蛍光標識はサンプルの屈折率に影響を与えますか。
メーカーでの予備実験では、屈折率に影響は出ていません。 -
サンプルはどのように準備すればいいですか。
サンプルはガラスボトムディッシュ、またはカバーガラスでカバーしたスライドガラスでご用意ください。
詳しくは、サンプル調整手順書をご確認ください。 -
観察している細胞の位置調整が簡単になる方法はありますか。
グリッドが刻まれて座標が簡単にわかるガラスボトムディッシュが市販されています。これを使用すると、比較的簡単に観察部位に位置調整することができます。