製品概要
PHOTONIS社のチャンネルトロンは電子、イオン、高エネルギーフォトンを直接検出し、増幅した信号を出力する2次電子増倍管です。航空宇宙の高度先端技術から得たガラスの高温処理技術により、高感度・高ゲイン・長寿命を実現しています。独自のSpiraltron技術(入射チャンネルが6か所あり、らせん状に組込まれています)により低真空での使用も可能なモデルも有ります(4200、5900シリーズ)。 データ出力は微弱光計測に適したパルスカウンティングモードと信号量をそのまま計測するアナログモードがあります。
PHOTONIS社について
旧BURLE、旧GALILEOブランド時代から40年以上の信頼と実績を誇るチャンネルトロン・MCPメーカーです。航空宇宙の高度先端技術から得たガラスの高温処理技術により、高感度・高ゲイン・長寿命のチャンネルトロン・MCPを生産しています。素材開発から製品設計、製造、検査まで工場にて一貫生産され、宇宙軍事用、産業用機器、科学研究用として圧倒的多数の装置メーカーに採用されています。
Spiraltron™
Spiraltron™検出器は受光面部分に6個の独立したチャンネルが配置されたチャンネルトロンです。この配置により、シングルチャンネルのものと比べて6倍検出効率が上がります。さらに、このチャンネル同士が中心を軸にらせん状に絡むことで、残留気体分子からのイオンフィードバックを減少させます。この結果、検出器の寿命とダイナミックレンジが劇的に向上します。
Spiraltron(4200シリーズ)と構造
MAGNUM(5900シリーズ)
特長
・電子、イオン、高エネルギーフォトンの検出
・高ゲイン(1×10E+6 1×10E-8)
・微弱光計測に適したパルスカウンティングモード、信号量をそのまま出力するアナログモード
・Spiraltron 技術により低真空での使用可能(4200シリーズ、5900MAGNUMシリーズ)
・(Spiraltron: 1×10E-5 Torr、 Megaspiraltron: 1×10E-3 Torr)
・独自の高温ガラス処理とコーティング技術による高ゲイン&ダークカウント
・用途やサイズによる豊富なセレクション
原理
①加速された検出対象物がチャンネルトロンの壁面に当たり、複数個の2次電子を放出する。
②放出された2次電子がバイアスによりチャンネル奥に加速され、チャンネルトロン壁面に当たるたびに複数個の2次電子を放出することにより電子を増幅。
③増幅された電子を電流値として検出。
チャンネルトロン仕様
モデル名 | 出力モード | 備考 |
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4000シリーズ 4100シリーズ |
パルス、 アナログ&パルスカウンティング |
低消費電流用の検出器 |
4200シリーズ | アナログ | 入射チャンネルが6か所あり、螺旋状に作られています。 (Spiraltron™ Technology) 低真空度での使用が可能です。 (1×10-1〜10-3 Pa) |
4700シリーズ | アナログ | アナログの高パフォーマンスタイプ |
4800シリーズ | パルス、 アナログ&パルスカウンティング |
4000シリーズと比べてバイアス電流が1桁高く、 その分ダイナミックレンジを大きくとれます。 高カウントレートタイプ |
5700シリーズ | アナログ | - |
7000シリーズ | パルスカウンティング | - |
5900シリーズ (MAGNUM™) |
アナログ、パルス、 アナログ&パルスカウンティング |
Spiraltron™ Technology搭載 長寿命、高リニアリティ |
- 詳細資料については、スペックシートがありますのでご希望の方はお知らせください。
また、関連資料のハンドブックもどうぞご参照ください。
更新日 | 更新内容 | サイズ | ダウンロード |
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