

製品概要
StellarNet社製近赤外ファイバーマルチチャンネル分光器は、NIR域スペクトル測定が簡単に行えるコンパクト・ポータブルサイズの小型分光器で、業界の先端製品を提供します。使い易いと好評のSpectraWizソフトウェアが標準で含まれており、アプリケーションソフトウェア、開発用ソフトウェアもすべて無償提供されます。
小型・高性能
ファイバーマルチチャンネルNIR分光器は、実験用・研究用・装置組込み用に世界中で数多く採用されているコストパフォーマンスの高い分光器です。 16ビットADコンバーターとペルチェ冷却機構による低ノイズ性能により、S/N比は最大4000:1を実現しています(モデルに依存します)。小型堅牢なボディ、USB2.0接続でノートパソコンと共に持ち運びでき、オプションの光源やサンプルホルダー等と光ファイバーで接続して様々な分光測定が可能です。
例えば、オプションのハロゲンランプ光源とキュベットホルダーを光ファイバーで接続するだけで、液体サンプルの透過・吸収分光測定システムが完成します。サンプルは液体だけではなく、透過測定冶具に置き換えれば板やフィルムなどの透過率測定も可能です。全ての機器を光ファイバーで接続するため、複雑な光学系の調整が不要になり、分光測定が初めての方でも様々な分光測定システムが構築できます。
さらに無償提供のDLLやLabVIEW用サンプルプログラムによるユーザーオリジナルの測定システムの構築も可能です。
低価格・短納期
小型分光器本体、USBケーブル、600μmコア光ファイバー、制御用ソフトウェアが含まれています。標準納期2~3週間以内でのお届けが可能です。
分光器ラインナップ
RED-Wave-NIR / -NIRX-SR 近赤外仕様
・素子欠陥率ゼロ(512アレー)、赤外InGaAsリニアーアレイ搭載
・ペルチェ冷却で高感度測定、ゲイン切替スイッチ付
・900~1700 nm (-NIRタイプ、全9種類)
・900~2300 nm (-NIRX-SRタイプ、全2種類)
DWARF-Star 近赤外コンパクト仕様
・赤外InGaAsリニアーアレイ搭載
・Red Waveよりも、更に小型化&軽量化&高分解能化
・ペルチェ冷却で高感度測定、ゲイン切替スイッチ付
・測定波長範囲 900~1700 nm (-NIRタイプ、全5種類)
構成例、追加オプションなど
簡易蛍光測定システム
・液体サンプルのLED励起による簡易蛍光測定システム
・小型LED光源にて励起 (LED素子波長 410、470、502、590、660nm、白色 他)
・BLACK-Comet型小型分光器(F/2、ペルチェ冷却付)で、効率よく蛍光を測定。
・専用キュベットホルダー、Y分岐ファイバー (キュベットは別途ご用意下さい。)
Dual-DSR 広帯域測定システム
・Y分岐ファイバーを用いてCCD&InGaAs仕様2台で同時測定
・波長範囲 200~1700nm、200~2300nm(機種選定による)
・ファイバー入口側に拡散板アタッチメント(CR2)または小型積分球(IC2)など接続可能(オプション)
・分光放射照度較正可能(1.7μm限定、オプション)
分光放射照度較正オプション
・NIST準拠方式の分光放射照度較正(有償)サービスです。
・分光器出荷前に、分光放射照度較正用ランプ(UV域重水素ランプ、VIS~NIR域ハロゲンランプ)を用いて強度データを作成し、CD-ROMでお届けします。強度データを、標準ソフトウェア(SpectraWiz)にて読み込み、IRRADIANCEモード画面内で使用します。
・較正作業証明書(メーカー作成)の発行(有償)も可能です。
・較正作業には、拡散板アタッチメント(CR2)などの追加が必要です。
簡易光学測定システム
・フィルター、フィルム、薄膜などの固体サンプル透過率測定
主な用途
・透過、吸収、反射測定
・発光、照度、蛍光測定
・光源(色度、照度)測定
・濃度測定
・スペクトルラジオメトリ
・時間変化測定
・多チャンネル同時測定
・波長可変レーザーモニター
など
ステラネット社NIR分光器仕様
型式 | DWARF-Star | RED-Wave-NIRX-SR |
---|---|---|
写真 | ![]() |
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種類 | 全5種類 | 全2種類 |
測定波長範囲 (nm) | 0.9~1.7 | 0.9~2.3 |
分解能 @25μm (nm) | 1.25~2.5 | < 0.7(512 pixel) < 13(1024 pixel) |
検出素子 | 512、1024ピクセルInGaAs PDA | |
素子冷却 | -10度ペルチェ冷却 | |
S/N比 | 4000:1 | 400:1 |
ADC | 16ビット | |
露光時間 | 1ms~30s | 1ms~250ms |
インターフェース | USB2.0 | |
スリット幅 (μm) | 標準25μm | |
ファイバー入力 | コア600μm単芯光ファイバー(2m)標準、NA0.22、SMA905コネクター | |
対応OS | Windows Vista / 7 / 8 | |
添付ソフトウェア | SpectraWizソフトウェア 及び LabVIEW/VC/VBA/Delphi用サンプルコード/ドライバー(無償ダウンロード) |
|
寸法 (H, W, D) (mm) | 70×100×150 | 20×75×125 |
- 各モデルの種類はカタログを参照してください。
更新日 | 更新内容 | サイズ | ダウンロード |
---|---|---|---|
2013/10/01 | SpectraWizソフトウェアver5.3 (Oct,2013) | 1494352 |
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2013/10/01 | ステラネット分光器ドライバー(32ビット) | 683328 |
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2013/10/01 | ステラネット分光器ドライバー(64ビット) | 113758 |
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よくいただくご質問
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機種選定の目安を教えてください
必要な波長範囲から選択します。波長1.7μmまでであれば、RED-Wave(~1.7μm)かDWARF Starを選択します。RED-Wave(~2.3μm)は暗電流が非常に高くS/N比が大きく低下するので、波長1.7μm以上を測定する用途以外ではおすすめはしません。 -
DWARF Starの特長は何ですか
Red Waveと比較して、小型になっています。光学系の最適化によって、波長分解能が向上しています。 -
スリットは交換可能ですか
スリットは25μm固定です。 -
すでに所有している光ファイバーは使用できますか
SMA905コネクター、単芯の光ファイバーが使用できます。ただし、コア径が小さすぎると測定できない場合があります。 -
UV用とNIR用光ファイバーの違いは何ですか
UV用光ファイバーはUV光による劣化が抑えられていますが、NIRの特定波長範囲で吸収があります。NIR用ファイバーはNIRでの吸収がありせんが、UVで使用すると透過率が減衰するようになります。 -
各種測定冶具はありますか
メーカーから様々な測定冶具が販売されています。また、弊社にて作製可能です。お問い合わせください。 -
ソフトウェアの開発は可能ですか
可能です。メーカ―ウェブページからSDK(VB、VCなど)、LabView(ver.8)、エクセルVBAサンプルプログラムなどがダウンロードできます。